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SNSでバズる投稿は何故繰り返されるのか
更新日時:2020年12月23日
ここ最近、よく目にするツイートがある。共通点は「プロに無料で頼もうとする失礼なDM」があり、DMを送っている人の名前を隠し、自分は真摯に対応しているという図式。
筆者も音楽をやっており、作曲業もやっているので実際に失礼な話というのは聞くこともあるし、わかっていない人間も多数いるというのも承知した上で、こんなにも同じ様な失礼なDMが一斉に送られてくる事なんてあるだろうか?シンクロニシティか?と思ってしまう。
まあ、実際にそういう人は存在する。
一定数いる「仕組みをまるでわかっていない人間」というのは、基本的に人生経験の少ない子供か、自分の人生で好きな事や特異な事などを本気で頑張った事の無い人が大半である。
前者は仕方ない。
経験が圧倒的に少ないので、本当に知らずに言ってしまっているだけの場合も多い(ただ、甘やかされて育てられてきたんだろうなという子供は、失礼な態度をとり続ける事もある)。
しかし本当に厄介なのは後者の方だ。良い大人なのに平気で「曲を作ってくれ。お前は音楽が好きだと言っていたし、苦痛ではないのだろう。なら、楽しんでやったことにお礼などいらないだろう。」と本気で考えている人は存在するものだ。本気で「仕事は辛いモノ、我慢するモノ」と信じてやまないし、好きな事を仕事にして良いのは一部の天才や有名人にのみ許された特権だと思っているのだろう。
そういった人の価値観を変えられる事はほぼ無いので、即座に逃げるしかない。話は通じない。
それでも「こんなDMが来たけど、私が悪いのか?」ツイートに思う違和感はぬぐえない
本当にこんな感じのDM来るんだ、、、
どう答えるのが正解だったの? pic.twitter.com/YUHuIBvy1q
— カワノヤスユキ (@kawano_death) October 14, 2020
この方のツイートも、途中までは同じ系のツイートのように見えるが、画像の文字を最後まで読めば全く真逆の「こんなの簡単に自作自演出来るよ?」というメッセージだという事がわかる。
悲しいことに「許せませんね!」系のツイートが散見されるのもSNSらしいと言えばらしいが、まあ問題はそこではないので今回は置いておく。その通りなのである。自分の宣伝の為に自作自演している可能性もあれば、自作自演でなくとも「こんなヒドイDMが来ているのに、相手の名前を隠し真摯な対応をしている自分を見てくれ。
しかも、それでも文句を言わずに自分が悪いのか?と苦悩する自分を見てくれ!」という思想は相当に気持ち悪く感じてしまう。普通に話しが通じる訳が無いので無視するのが妥当だろう。しかも似たようなツイートがバズっているのをもちろん見たはずだ。心の中では「自分の元にも馬鹿が来てくれた。この馬鹿を餌にしてバズったろ。」と考えていない筈がないのだ。なのに自分は聖人君子でいたいのだ。自作自演の方がまだ清々しいくらいかもしれない。
逆に、DMを送っている方が釣っている説
プロに無料でやってくれ系のやつ、ダメだってのはもうみんなわかってると思うので、DMを晒す人間かどうかをテストされてる説ない?
— こおろぎ🦗 (@Kohrogi34) October 14, 2020
何処までが真実かなど、本人にしかわかり得ない事だ。という事は逆にDMを送っている方が世間知らずを装い、晒されるか晒されないか、という送られた側の良心を試しているパターンもあるのかもしれない。
そう、そもそもちょっとでも「自分が悪いのか?」と感じていたら晒しなどしないのだから。
このように、バズったツイートは模倣される。なんなら、そのまま全く同じ画像を使ったパクツイというものだってある。普通に考えればパクツイなんて「自分は考える力が乏しく、アイデアも何も出ない。
バズるための努力は全くしたくないけど承認欲求だけは人一倍あるモンスターなのだ」と宣伝しているようなモノだ。
それでも無くならない。紛いものだろうが、バズったもの勝ちだと言わんばかりに。
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