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札幌狸小路炎上の火元となった人気店「炎神」がまさかの全店閉鎖
更新日時:2020年10月15日
濃厚かつクリーミーな味わいの味噌ラーメンがウリの人気店「炎神(えんじん)」。
今年7月には2店舗目となる南5条店を出店して波に乗っていたところでしたが、なんと新店出店から1か月半のタイミング(2020/9/15)で、狸小路店に火災が発生。元々、炎神さんは火炎放射器を使った「1300度」のFIRE調理というパフォーマンスが有名だったため、Twitterなどでは「あんなパフォーマンスしてたらいつかは火事になるだろ」などという投稿がいくつかありましたが
狸小路4丁目で火事発生 ラーメン屋の『炎神』から出火か
なお、有名な「Fire調理」は2019年12月より実施を見送っています。 https://t.co/O6G4g99vk8— 札幌速報 (@SapporoSokuho) September 15, 2020
実際は昨年の時点でFIRE調理パフォーマンスは既に休止しており、実際はラードに火がついてしまったモノに従業員が水をかけて消化しようとしたところ、油がはねて火が一気に燃え広がってしまったとの事。
従業員の方々は皆さん一様に若い方が多かった印象なので、慌ててしまったのでしょう。
炎はかなりの時間燃えており、狸小路は札幌の中心部で、事故当時も人は沢山いましたが、通行止めになり消防車が駆けつけ、騒然とした様子でした。通行人などにはケガはなかったのが幸いです。
この事態を重く受け止めた炎神さんは、狸小路店だけでなく新店も営業するわけにはいかないという決断を下し、9月末で店は完全閉店してしまうとの事。
このお店のラーメンのファンからは炎神の味が食べられなくなってしまうのは寂しいという声が続々集まっておりますが、本当にもう完全に無くなってしまうのか、お店に聞きに行ってみました。
こちらが南5条店。当然ながらまだ出来たてなので綺麗です。
芳醇味噌炎神らーめん1100円。
海老みそ味噌らーめん
美食の王様と称される来栖けい氏のプロデュースによるお店という事で、オープンしてすぐに各地方で開催されるラーメンショーに出店するほどに注目度は当初から高かったお店なので、割と早い段階からすぐにお店は人気店となり、道外からのファンまでいるほどに。
今回筆者も最後になるやもしれないという事で食べに来たが、やはり美味しい。
どこからーめんのスープというよりビシソワーズのようなジャガイモのコクがとても面白い。週刊少年ジャンプで人気連載漫画であった「食戟のソーマ」の中で、つけ麺という料理を、まさかビシソワーズから着想を得たとは...!というくだりがあったのですが、その審査員のじいさんと同じ事を言いそうになっちゃいます。
麺は札幌ラーメンの基本中の基本であるちぢれ麵。濃厚なスープがしっかり絡んで最高に美味しい。
海老味噌も同じく、濃厚な様でいてとても優しい味になっている。なぜこんなにクリーミーになるのだろうかと、お店のホームページや食べログなどを調べてみると、どうも高温度による一気の乳化がポイントらしい。
海老の風味もしっかりと感じられて、こちらもとても美味しい。
食べ終わる頃にはお店も混み始め、帰り際に店主さんに
「もう本当にやめてしまうのですか?」
「もう新しくやり直したりもしないのですか?」
と聞いてみたところ、やはり今は精一杯このお店の最後の最後まで、1人1人に美味しいラーメンを食べてもらう事だけしか考えていないようであった。おお、なんと儚いのだ。一度食べると虜になってしまったという人も多いだけに、お店がなくなった後に「もう一度食べたい」「食べておくべきだった...」と後悔する人が沢山出てきそうである。
追記。
コレを書いていた時は消滅すると思っていた炎神だが、なんと同じ店舗で名前を変えて、同じ味を引き継いだ「ゑん神」という店舗で復活するらしい。オーナーから名前を変えたら営業しても良いと言われていた、との事。何にせよ良かった。
【ゑん神】
閉店することになった『炎神』の味を引き継ぐラーメン屋が、11月1日(日)オープン!炎神 南5条店の店長さんが代表を務めるラーメン屋さんですっ
10月7日(水)からはプレオープンも実施https://t.co/4QvmJRHmoY
— 札幌リスト (@sapporo_list) September 29, 2020
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