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映えすぎ可愛すぎでバズりまくっている札幌のくまちゃん温泉におっさん3人で乗り込んでみた
更新日時:2020年12月21日
今SNSを騒がせている札幌の「くまちゃん温泉」を御存知だろうか。
Googleで検索すると「くまちゃん温泉 東京」「くまちゃん温泉 大阪」などと予測で出てくる。つまり、東京や大阪の方が「何このカワイイお店...絶対行きたい!地元だとどこにあるんだろう?」と思う程に、情報だけ世の中に出回っているけど場所は知られていないという新進気鋭のお店だ。
そして、実際には札幌のすすきのに1店舗しかない、まだまだローカルなお店なのである。
試しに映えの元祖インスタグラムで検索しても非常に多くの動画や画像が出てくる。インスタとは全く違う方向性のツイッターでさえ同じく沢山検索に引っかかるのだ。
そして、そのお店はなんとすすきのにあるとの事で、アラフォーのおっさん3人という「可愛い」の対極にあると言っていいパーティーで乗り込むことにした。しかし心配するなかれ。我々3人だって、子供の頃から「可愛い」と言われて育ってきたのだ。いわば可愛いの熟練者なのである。というワケで
この絵面である。
筆者(手前)に至っては目が死んでいるようにさえ見えるが気のせいだ。我々は完全にくまちゃんの「可愛い」を享受しにやってきているのだ。
しかし、周りは全員若い女性客。本当に1人の男性も見当たらない。しかもなんなら女子高生らしき人達までいる。
口さがない人は「場違いすぎワロタ」とか死語を交えて言ってくるに違いないこの状況。しかし怯むことなくメニューを選び始めるおっさん達。
ここはやはり、「美肌の湯」と「若返りの湯」だろう。こんなもの、食べ終わった後女子高生達に「あの人達可愛くない?」とウワサされてしまう事請け合いだ。
マジで可愛い
注文して数分後、本当にくまちゃんが我々のテーブルにやってきた。こちらはコラーゲンスープの美肌の湯。お鍋の出汁となるスープがゼラチンなどで固められ、可愛らしいくまちゃんの形で運ばれてくるのがこのお店のコンセプトだ。
いつまでも冷たい水の中に入れておくのは可哀想なので、お湯を温めることに。
数分後、くまちゃんはだいぶリラックスしているようだ。おっさんの目もゆるんでしまう。
周りからは「可愛いー」と可愛らしい声でくまちゃんを絶賛する声が聞こえる。僕等が「可愛いー」と言ったら何だか不穏な空気が流れそうな感じだが、女性客の声はこのお店に、雰囲気にとてもマッチしていた。
ちなみに、こちらのお店は当然ながら毎日混んでいるので予約して来たのだが、本来4名で来るつもりだったところ、1人来れなくなってしまったのだが、店員さんは「女性にドタキャンされ、予約は取り消せなかったので男性だけで来た負け組」のように映っていないだろうか、などと被害妄想も膨らんでしまう。悪い考えに飲まれる前に我々も負けじとくまちゃんをより一層愛でる事に。
温まって寝湯でシンクロのモノマネをしているポーズのようになった。ぐつぐつとお湯が沸いてきていたので野菜を入れてみた。もうあと数分でくまちゃんが完全に溶けきってしまうなんて悲しい。しかしお腹も減っているのだ。そうこうしているうちに、くまちゃんは出汁になった。ジョセフがワムウにそうしたように、いつしか無意識のうちに敬礼のポーズをとっていた。涙は流さなかったが無言の男の詩(うた)があった。奇妙な友情があった。
このお店に入るのに性別や年齢など関係ないという事を、あろうことか我々はくまちゃんに教えられたのだ。わが身を犠牲にしたその姿に魅せられた人々があつまるお店だ。つまり女子高生だろうが、おっさんだろうが同じ様に楽しんで良いのだ。という事はつまり我々は女子高生に準ずる。亜女子高生というワケだ。それがこのお店に来て、我々が得た答えである。
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